60㎡の3LDKで、家族4人が快適に暮らせるでしょうか。

「3LDKは70㎡」が一般的なマンションの不文律です。多く提供されている一般的な「田の字」型の間取り。

一般的な70㎡前後の3LDK

各居室が5畳以上あって、収納しっかり。LDはデッドスペース除く10畳で、ダイニングテーブル、ソファにローテーブル、テレビを置ける最低限の広さ。

60㎡の3LDKに快適に暮らす。

快適を「4人それぞれが各居室で快適に暮らせて荷物や衣料を最低限収納できる」にしました。子供が多感な時期になって家を出るまでにプライベート空間が必要だからです。夫婦はリビングか寝室。

70㎡→60㎡へ。これ以上削りたくないですが、削るとすればLDの広さです。

夫婦のダブルベッドがしっかり置ける寝室と、子供部屋はシングルベッドと勉強机を置ける広さと、各部屋にある程度しっかりした収納もマスト。ここは削れません。

LDと3つの居室は以下。

・主寝室6畳以上(形の良い空間なら5.5畳)
・子供部屋5畳以上(同じく4.5畳)
・子供部屋5畳以上(同じく4.5畳)

私が考えた60㎡の3LDK、最適解のイメージが以下。

60.77㎡の3LDK
(出典:パレステージ六町公式HP)

理想は、洋室(3)ができれば5畳、もしくは整形の部屋の形で4.5畳あることですが、各居室、収納がしっかりとれ、子供部屋はシングルベッドと勉強机を置ける広さ(部屋の形)。

スパンも通常の70㎡のように6m近くとれています(ただでさえ狭いのにナロウスパンだと圧迫感が増します・・・)。空間を柔軟に変えられるウォールドア設定。

LDは実質7畳程度しかありません。

子供が大きくなるまではウォールドアを開けて広めの2LDKで暮らせるでしょう。ダイニングテーブルとソファなどゆったり置けるスペース。ただ、家族3人でも子供が大きくなってくると洋室(2)に荷物が出てしまうかもしれません。

大きくなってそれぞれ居室が必要になってウォールドアを閉めると、LDがかなり狭くなります。ダイニングテーブルとソファを両方置けなくなりますので、6人くらい座れる大きめのダイニングテーブルにベンチシートでも置いて、ソファ代わりにくつろいだり、団欒や来訪者の応対を楽しみたいです。

(出典:ニトリ 公式HP)

キッチンの天板も短め、浴室1317サイズも惜しいですが、仕方無いですね。

それと収納が辛くなってきます。それぞれの部屋の中のクローゼットだけでは明らかに足りず、室内に物があふれてしまうでしょう。それでも各個人の空間ですから、それも仕方無し。ここは我慢するか、外部でトランクルームを借りるか。

また、狭い中で4人。LD隣の洋室はプライバシー性が低いので、専有部から出て静かに作業できるワークスペースや、ゆったり過ごせるラウンジがあるマンションを選びたいところです。

家族4人。10歳くらいから1人部屋を持たせて30歳前後で家を出ると仮定、年子で生まれたとしても一家4人で暮らすのは20年前後。子供が出て行ったら、買い替えなくてもちょうど良い広さになり経済的な暮らしに戻ることができます(と前向きに捉えましょう)。

広いに越したことはありませんが、マンションが高騰していて供給側もグロスを絞ってきている中、希望の好立地で居を構えるとすれば、60㎡で3LDKも選択肢の一つ。買えないのだから仕方ありません。広さを求めるなら築古物件か郊外へ。

簡単ですが以上です。家族4人で子供が大きくなったら、やっぱり狭いです!

考え方の一つとして参考にしていただければと思います(関連記事)。

Twitterでフォローしよう