2022年4月~2023年3月における築浅中古マンション相場・動向についてまとめました(前提、対象住戸は以下です)。
・5区は墨田、江東、葛飾、足立、江戸川
・駅徒歩10分、築15年以内、60㎡以上
※江東区湾岸エリアは築10年以内
・「前年」は21年4月〜22年3月の成約
・複数駅が10分以内の物件は近い駅を最寄
・1坪=3.3㎡として価格を算定
墨田区 主なエリアの動向
錦糸町、曳舟が大きく上昇しました。注目すべきは、「アトラスタワー曳舟」が坪単価450万円、「パークタワー錦糸町」が坪単価480万円(ここでは対象になっていませんが「ブリリアタワー東京」が坪単価500万円)など、タワーマンションが近隣のマンション相場と徐々に離れてきたこと。錦糸町については、タワーだけでなく駅周辺のマンションが全般的に坪単価300万円台後半~400万円前後まで高騰し、継続して人気が上昇中です。
小村井は、都心部までの距離は近いものの、亀戸線支線の駅が最寄りのため人気が上がらず、利便性が高い隣の曳舟と更に二極化が進んだ感があります。
江東区 主なエリアの動向
人気の湾岸エリア、深川エリアを中心に、全般的に江東区の人気は堅調に推移しています。豊洲は、「ブランズタワー豊洲」が市場に出回り始め相場の上昇に大きく貢献、少し前まで新築時から相場が横ばいだった「プラウドシティ東雲キャナルマークス」の人気も上がってきました。
今まで相対的に低位だった辰巳も、隣接した湾岸エリア人気に引っ張られ大きく上昇しました。
東雲は、「パークタワー東雲」の人気が引き続き高く、前年の340万円前後から390万円近くまで高騰。ただし前年から成約数が減り、他の物件の成約が増えたため、エリア全体では微増になりました。
前年の亀戸に続いて、亀戸から駅距離がある物件(亀戸水神駅最寄り)も大きく伸ばしました。人気の深川エリアに続き、南砂町、西大島など(江東区の)城東エリアの相場も上昇中です。
足立区 主なエリアの動向
北千住は、「千住ザ・タワー」「パークホームズ北千住アドーア」が坪単価400万円を大きく超えてきました。綾瀬を筆頭に、常磐線、千代田線沿線の北綾瀬、亀有、金町の人気が高まり、沿線全般の相場を引き上げました。
江北は、エリアの整備が進み利便性が向上しているため、今後は戸建てとともに、マンションの動向も楽しみな街です。
※西新井と梅島は、22年9月に改正された不動産表示規約の変更により、「リライズガーデン西新井」のスカイレジデンスを梅島駅最寄りに、フロントレジデンスを西新井駅最寄りに変更しました。
葛飾区 主なエリアの動向
柴又、堀切菖蒲園は、分譲後まもない築浅中古が高値で決まりましたが、区内全域では、亀有、金町周辺以外、上昇傾向は見られませんでした。今後、青砥、京成立石周辺は楽しみなエリアです。
江戸川区 主なエリアの動向
小岩が全体的に大きく伸ばしたのが顕著でした。今後も複数のタワー物件が建設予定で、東エリアの中でも、大きな変貌を遂げる期待感がある街です。
船堀も、江戸川区役所の移転、駅前再開発を控え、名実ともに区の中心になる将来性がある街ですが、まだきわだった上昇が見られませんでした。今のうちに、条件が良い中古物件が出たら狙い目です。
瑞江は、新築分譲が多く、中古市場も順調に活性化してきました。
簡単ですが、以上になります。
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