タワーマンションの角住戸。コーナーのリビングダイニング。憧れますよね!
パノラマウィンドウで、眺望や日当たり、室内の明るさもこの上ありません。最高の住空間です!
ですが、手放しで決めてしまう前に、1つ注意点があります。
それは、広さのこと。LD内で家具を配置する視点です。
以下は実際にあった間取りです(柱や玄関、他の部屋などは、省略しています)。
タワマン リビングのデッドスペース
このような不整形な空間には、デッドスペース『人が生活するスペースに満たない部分』ができます。
もし、同じ畳数で整形な空間だったら、どうでしょうか。
下図、赤の網掛けの部分のデッドスペース、このコーナーの部分には、ソファーやいすなどを置いて、人が生活できるような有効なスペースにはなりません。
一方で整形の空間では、ほぼデッドスペースが無く、空間を効率よく広々使用できます。(あくまでイメージで、尺度は目安です)。
実際に家具を配置してみると、以下のようなイメージ。
不整形のコーナーリビングでは、デッドスペースにソファやテーブルを置いて生活できません。
無理に全ての家具を配置すると、人が居住するスペースとして窮屈になってしまいます。家具のサイズを落とすか、ダイニングとソファを一帯にするなど、コンパクトな家具にする必要が生じます。
更に、タワマンの角住戸は、コーナーにカウンターを設けているケースも多く、その場合はカウンター部分まで畳数に含まれてしまいますので、その点も注意です。
では、不整形な空間のコーナーリビングに、一通りの家具を配置するためには、どれだけの広さが必要でしょうか?
整形の形のLD空間では、廊下のようなデッドスペースを含んでも12畳あれば、LDの家具一式がおけます(ダイニングテーブルにチェア4脚、ソファ、ローテーブル、テレビボードを想定)。
(関連記事)
不整形な空間を選ぶ際は、整形された空間よりも、一回りや二回り以上の畳数は欲しいです。
以前、デッドスペース含む12畳のコーナーリビングのタワマン住戸を内見したことがありました。
同じ12畳でも、我が家の12畳のLDに入っている家具が到底置けないと判断したため、LD空間で広々生活することに重きを置いている私は、生活が窮屈だと判断して見送りました(実際の部屋の間取り図とは異なります)。
以下のように、14畳以上あれば、不整形な空間でも、十分に家具一式を置くことができそうです。
これだけあれば十分すぎるでしょう。コーナーのデッドスペースなど心配しなくても大丈夫です。
以上になります。
タワーマンションのコーナーリビングは、眺望、室内の明るさ、そしてゆったりした居住空間をしっかり確保して最高の住空間に仕上がります。
問題なのは、高額な部屋を購入した割に、ゆったりした家具を置けないと後で気がつくこと、それと、不整形な部屋で家具をしっかり置く空間を確保するためには、一回り大きな部屋を選ばなくては成らず、つまりは金額も嵩んでしまうことです。
もし手狭な空間で割り切れれば、コンパクトな家具にして生活することを事前に納得の上で選べば良いと思いますし、経済的に問題ない人であれば、不整形なコーナーを選ぶ際は、一回り大きい空間を選びましょう。
(関連記事)。