2007年の10月頃だったでしょうか。
私は今でもあの時、頭が真っ白になってしまった時のこと、深い後悔の念、屈辱感、焦燥感が一気に脳内を支配した時のことを忘れません。
初めてのマンションを購入してから、「自分の買ったマンションは正しかったんだ」と答えあわせをすればするほど、徐々に大きくなっていたよからぬ思いがついに爆発した瞬間でした。
買ったマンションは失敗だったんだ!
一生に1度の買い物なのに大変なことをしてしまった
今からでも遅くないんじゃないか
もう1度検討し直したい
っていっても、もうお金も無いし、やっぱり無理だ
あぁ・・・どうしよう
その前後、2007年の秋から、今まで1日たりとも、大げさでは無く文字通り1日だって、マンションのことを何であれ調べなかった日はありません。
あれから10年経った2017年を機に、好きが高じて、何か形に残したいという思いが抑えきれなくなり、ブログを始めることにしました。
ブログ名の「すまいよみ(住まい読み)」はすぐに浮かびました。
昔、小沢健二の唄で「天気読み」という、一般的にはマイナーな唄が私の中で流行った時期がありました。
天気読みという、心を想うことを天気に例えた比喩と、4文字に凝縮された心の揺れ具合や人間模様をえぐって綺麗にまとめ上げた語感がずっと好きで、即座にそこから『住まい読み』を思いついたのでした。
マンションのデザイン、間取りなどの住空間や取り巻く様々な環境が、どんな人の、どんなライフスタイルに、どんな形で影響していくのか、上辺だけでない意味や意義を、住まいを彩る人々の心底までしっかり読み込んで、マンションのことを発信していきたいという思いを込めて「すまいよみ」をブログ名としました。
もうひとつ、今なぜ僕が、東京の東5区のマンションばかり探訪しているかと言えば、産まれてからずっと、東京都世田谷区で育んだ住まいに対する見識や想いと、移り住んできた東京の東エリアの魅力とのギャップにハマり、この地の虜になってしまったからです。
世田谷は、たしかに東急電鉄を中心とした有力私鉄主導で古くから開発が進み、土地の用途地域も第1種低層住居専用地域がズバ抜けて多く、住宅地ブランドとしての認知度も抜群でした。今は世田谷の事はよくわかりませんが、当時まで僕の中では、『住むなら生涯世田谷!』信仰が根強くありました。
あるきっかけで東京イーストエリアに引っ越してきて、外から世田谷を見て分かったことがいくつかあります。
都心部から遠いこと
車以外の交通が意外と不便であること
長い時間満員電車に揺られ通勤がひと苦労なこと
環七、環八、甲州街道、246を中心に車が爆発的に多いこと
人も自転車もとにかく多いこと!
一部のエリアを除いて人も街も古いこと
など
世田谷に住んでいたときは、それが当たり前だと思い込んでいました。
世田谷から外に出て考えさせられたのは、あれだけブランド信仰していた世田谷が、果たして庶民にとって本当に住みやすい街だったのかと言うことでした。下北沢も、三軒茶屋も、二子玉川も、子供の頃から遊びまわり慣れ親しんだ街だったので、実際に大人になっても住みたいという憧れから、当たり前のように界隈のマンションを購入して世帯主として住んでみたわけですが、今では私みたいな庶民にとって本当に住みやすい街だったのか、大きな疑問が残ります。
「住みやすい」のは、駅から20分以上離れている「岡本」の高台や、著名人や高額納税者が住む「瀬田1丁目」に代表されるような一部の高級住宅地に限られるのではないかということ。世田谷という住宅地に家族で住もうとなったときに、世田谷の良さは、駅から徒歩何分という立地や人気の街という概念では計り知れない、日常の足として運転手付きの車やタクシーで移動する余裕がある世帯層にしか理解できない概念だったのだと個人的に理解するようになりました。
一方で、東京イーストエリアは、足立区、江戸川区に代表されるように、公園や緑地の面積が多く、大河川や親水公園など水辺が豊かな土地柄でありながら東京都心部まで近いのが特徴です。更に「東京」から交通網が扇状に広がる根元の地域として交通利便性にも優れた立地が多く、にもかかわらず、駅近でも少し入れば閑静で緑が多く住みやすい場所が点在しています。今までは、有力私鉄事業と比べてお国の街づくりが下手だったのか、人口減少、都心回帰、職住近接が注目される中、相対的に、これから期待される将来的なエリアが多く、物価や不動産相場が東京西エリアと比較して相対的に安いことも魅力の1つです。
思い立ったら、そんな素敵なエリアに建つ、素敵なマンションを発見するために、東京イーストの街並みを散策する事が日課となっていたのです。
マンション購入は4回。全て買い替えてきました。先日、モデルルームを訪問した際に、営業さんが、全て買い換えで、仮住まい無しでタイミング良く住み替えてきたことに驚いていました。確かに買い換えにはかなりのパワーが必要です。できればもうやりたくありません。
3回目のマンション購入でようやく満足がいく買い物ができた感じです。ただ、2012年という、今では信じられないような価格で買ったので、7年住んでも含み益が相当な物になった事から、それならここいらでもう一回と、4回目の購入に踏み込みました。
少しは目が肥えてきたようで、資産性だけ取れば、北千住のあのタワーのあの階数の坪単価~~万円の部屋を買っておけば数百万円くらいは上がりそう、だとかを考えられるようにもなってきたのですが、残念ながら僕は投資用の資本を持ち合わせていませんし、事業も営んでいません。
ですから個人的には、駅前のタワーをとりあえず買っておけば、将来値上がりするからみたいなマンション選びは少しばかり懐疑的です。
すまいよみは、
将来楽しいファミリーを作っていきたいと考えている若年一般層が永住できる居住性を第一に、一方で何があるかわからない人生、流動性を高くしておくために、資産としての側面も考えるマンション選びをモットーとしています。
マンションのモデルルームを見に行って、寸評を書いてみて
集中して10件くらい見に行くと、欲しいマンションを見つけてしまいます。間取りは毎日見ています。例えば、住みやすい間取りを見るポイントを書いた記事。
売買を何度か経験してきましたので、そのあたりの進め方もまとめています。
最後に、簡単なプロフィールとマンション遍歴を
出身、東京都世田谷区
雨男
妻帯者
ストレングスファインダーの強み
コミュニケーション、ポジティブ、共感性、親密性、運命思考
好きなこと
漫才
歌う
テニス
サッカー
ゴルフ
野球
コーヒー
チョコレート
運転
日曜日の都心の朝の静寂
インテリア
マンション
美術
高田純二
戸田恵子(アンパンマン)
多部未華子
映画
星野リゾート
郊外
山
健康について考える
将来の夢は、
自分が住みたいエリアの好きなマンションの、角部屋とか高層階のこれ以上無い条件の部屋に住むこと
もしくは、
郊外に引っ越してスローライフをおくること。
まだまだ勉強中の身ですが、マンションに関わることを生業にもしたいなと。
私みたいに買い替えに悩んでいる人、マンション購入して失敗したと後悔している人、はたまた初めてマンションを検討する人のために、後悔しないマンション選びや、地域の素敵なマンションを日々発信していきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。