一般的な70㎡タイプ「田の字型の間取り」で、私の母と妻の3人で上手に暮らすためには、どのような条件の部屋が良いか。
私達夫婦に子供が産まれる前、私の母親と3人で一時マンションに住んでいたことがありました。当時のことを振り返りながら考えてみました(関連記事)。
70㎡の田の字型の間取りは、主に下記の2タイプに集約されます。
①縦長リビング
②ワイドリビング
どちらの間取りが、快適な同居生活を送れるでしょうか。
私は、以下のような視点から、①の縦長リビングを選びました。
この記事の目次
住戸内のプライバシー性に配慮できていること
プライバシー性を大事する視点について。①は、洗面室がキッチンの外にあるので、母を洋室(3)に住まわせれば、LDに入ることなく、居室とトイレや洗面室を行き来することができます。
3人(もしくは夫婦と親)がそれぞれ独立した明るい空間で暮らせること
もし、3人ぞれぞれが部屋を持ちたい場合も、①は全ての部屋に窓があります。
日中、各々が過ごすための独立した明るい空間を作りたいときに、LDに夫婦が滞在していても、母はLD隣の洋室(2)で単独で明るく過ごすことができます。LD隣だとプライバシー性は劣りますが、共用廊下側の部屋に日中いると暗い環境で息が詰まりそうですから、こちらを選ぶ手もあります。
年配者が住みやすい空間であること
また、①のように、全ての部屋が5畳以上あるのはマストでしょう。整形の形の部屋だと家具を少しでも効率的に配置することができます。
年を重ねて体が思い通りに動かなくなってくると、いびつな部屋では生活に支障が出てきます。私の母は足が悪かったので、洋室にベッドと椅子を置いて、更に透析をする機器を置いていましたが、室内に柱や玄関の靴箱が浸食し細長い、いびつな形の部屋だったので、上手に家具を配置できませんでした。
室内でつまずいたりする原因にもなるので、空間効率が良いきれいな形の部屋である必要があります。室内で荷物の置き場を完結できる最低限の広さ、収納も必要でしょう。
将来的に介護しやすい空間であること
将来、母の足が更に悪くなり外出もままならなくなったとき、LD横の部屋であれば窓もあって明るく、ケアもしやすいと思います。共用廊下側の部屋だと暗い空間になってしまい、体だけでなく気分まで滅入ってしまいそうですから。
まとめ、最後に
上記を考えた上で、①のような縦長リビングの田の字型間取りがベターだと思いました。
・全ての部屋に窓がある
・全ての部屋が5畳以上
・全ての部屋が整形に近い空間
・洗面室がリビングの外
・一部屋で1人の荷物や衣料の収納を完結できる
洋室(2)が布団クローゼットであれば、布団を敷いて寝る生活スタイルを取りやすいですし、今では中々設定がなくなりましたが、LD隣の部屋が和室だと年を重ねた親世代には暮らしやすいですね。中古マンションであれば選びやすいでしょう。リフォームする手もあります。
他にも、ドアよりも引き戸であれば年配者にとっては行動しやすいかなと思ったり。
もちろん、予算が許すのであれば、70㎡でなくても、一般的な田の字型でなくても、選択肢は広がると思います。
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